【絶対やっちゃダメ!】子供の心身に悪影響を及ぼすNGな叱り方

子育て・出産

皆さんいつもどのように子供を叱っていますか?
子供の叱り方って本当に悩みますよね。
反発してきたり、ウソをついたりして、反応を見てもいまいち響いているのかもわかりにくくて、それでも子供をよい方向に導きたくて苦労されている方も多いと思います。
今回は子供に悪影響な叱り方について紹介します。

こんな叱り方はNG!

叱り方は各家庭でいろいろあるかと思いますが、叱るときに考えてほしいことは「自分がされたら傷つく叱り方はしない」ということです。
非常に初歩的なことですが、大人であるご自身が会社や他人から叱られることが少なくなっているから意外と忘れがちですが、怒鳴りながら叱られたら会社であればパワハラになったり、叩かれたりすればそれはもう事件です。
子供もママやパパと同じ人間で心があり、なおかつ幼い存在であることを前提に、NGな叱り方を紹介していきます。

怒鳴る

怒鳴りながら叱るのは子供が恐怖で委縮し、その場では効果があるかもしれませんが、子供の心身に悪影響を与える場合があります。
怒鳴っているときは自身が感情的になっている場合が非常に多いです。
その場合、子供が何がいけないことなのか理解できず、「怖いから従う」という結果になってしまい、子供のためにはなりません。

怒鳴ってしまいそうになった時の対処法も公開してますので、ご参照ください。
【感情的にならない方法を実践してみた】子育て中にイラっとしたときに試してほしい3つの方法

暴力を振るう

叩く、蹴るなどしている場合、これは絶対NGです。
「自分が過去に親からされていたから」「人の痛みをわからせるため」「叩く部位を考えて叩いているからいい」など暴力を肯定している親は6割程度いるとのことですが、子供を叩くことは最悪のNG行動です。
子供が暴力的になったり、脳にも影響するなどの研究結果もあり、必ず避ける必要があることは様々な情報ソースからも見て取れます。
また、犯罪になる場合もあり、子供が通報した場合には逮捕・起訴される可能性もありえます。

人格否定する

「何度言ってもわからないのか」「何もしてもダメだ」「お前はダメな奴だ」などと、子供の人格を否定するような言葉を言っていませんか。
人格否定と能力否定は重なる部分が大きく、大好きなママやパパに否定されてしまうと本当はできることなのに、できないと思い込んでします状態が発生します。

ほかの子供と比較する

子供も幼いながら自尊心があります。
兄弟や他人と比較されて、「~ならできるのに」のような言葉を言われてしまうと、子供は他と比べてダメなんだと思い込んでしまいます。

見捨てる

「おいていく」「捨てる」「もう知らない」などの言葉は子供は、子供が委縮してしまいます。
時には子供の成長を促すため、子供に考えさせて失敗を経験をしてもらうために、突き放すということも必要とされていますが、それは見捨てる言葉を使ってはいけません。
「おいていく」「捨てる」「もう知らない」などは子供の考える機会を奪い、パニックに陥らせてしまいます。

長く叱る

子供の集中力は長く持ちません。
気が散ってしまったり、内容が理解できなくなってしまい、理解できずに同じことを繰り返してしまいます。
子供の年齢を考慮して、短い言葉で伝えてあげるようにしましょう。

後から叱る

子供の記憶力の問題で、年齢により何に対して叱られているのか、ケースと結びついていない場合があります。
また、叱られた後にもネチネチいうのも逆効果です。
叱るならその場で子供たちに伝えてあげましょう。

NGな𠮟り方の影響

紹介したNGな叱り方ですが、子供たちにどんな影響を与えるのか気になるところ。
実際の影響をご紹介します。

脳の萎縮・肥大

幼少期に暴力や怒鳴るなどの叱り方をした場合、子供の前頭前野が萎縮し、側頭葉が肥大することが研究で分かっています。
側頭葉は聴覚認知,言語の受容,視覚的な記憶,言語的な記憶,および感情に不可欠な部分で、言語やコミュケーション能力にもかかわっています。
聴覚に障害が発生するだけでなく「知能」「理解力」の発達にも悪影響が出ます。

人格形成への影響

人間不信になり攻撃的になる

厳しい叱り方をすると他社に対して不信感と恐怖心を抱くようになり、人間不信へとつながり人間関係を構築するうえで妨げとなります。
恐怖心が強いと自分を守るために他人を攻撃すようにもなります。

隠れて悪事を働くようになる

子供が叱られる時の恐怖から逃れるために、理由や内容を理解しないまま、「怖いからしない」となってしまうため、善悪が判らいまま育ってしまいます。
そのため、「見つからなければよい」と考えるようになり、隠れて悪事を働くようになります。

子供も同じ手段を使う

他人に対して自分の思い通りにならない時や、相手が自分の言う事を聞かない場合、自分がされたことと同じように、恐怖を与え自分の希望を通そうとしてしまいます。
「ママパパがこうしたら、自分はいうことを聞いた」という経験に基づいて、行動するようになってしまいます。

余談:NGな𠮟り方をするぐらいなら叱らない方がいい?

叱り方に失敗しているならいっそ叱らない方がよいのでは?と考えてしまいますよね。
私もそう思って調べてみました。
結論として、得手不得手もありますが「叱らない育児もなかなか難しい」という所感です。
叱らない育児の内容を正しく理解して、常に実践し続けられるのなら本当に有効だと思いましたが、叱らない育児の失敗したときに子供に与える影響も大きく、大人になって仕事をするうえでかなり厳しい人格が形成されてしまう恐れがありました。

正しい叱らない育児については、香川県さぬき市が簡単にわかりやすいページを用意してくれています。

間違った叱らない育児の結果

ひと昔前に流行った叱らない育児ですが、意味をはき違えた親が「子供に無関心」「善悪を教えられず肯定してしまう」「迷惑をかけた相手に謝らせない、逆ギレする」などのケースが非常に多くありました。
間違った場合、結果として子供がどのように育つのか、簡単にご紹介します。

  • がまんができない
  • 言うことを聞かない
  • 気持ちの切り替えが苦手
  • 否定に弱い
  • やってもらう気持ちが強い
  • 人間関係でのトラブルが多くなりやすい

まとめ

NGな叱り方をご紹介しましたが、一回この𠮟り方をしたからといってアウトというわけではなく、もしも心当たりがある場合はすぐに改善していけばよいらしいので、大切な子供のためにも叱り方を考えてみてみてください。
感情的にならない、普段の叱り方をパートナーと話し合ってみるなど普段から意識していくことが重要になります。
NGな叱り方を避けて、子供の発達を妨げず良い関係を作っていってください。