【子育ての知識】子供のどうして?なぜ?にしてあげたい4つの対応

子育て・出産

子育て中の皆さん、子供の「どうして?」「なぜ?」の言葉を聞いたことがあるかと思います。
しゃべれるようになり、ある程度自分で考えられるようになってくると、子供から何に対しても聞かれると簡単なものならかわいいですが、難しいものや忙しい時に何度もとなるとイライラしてしまうこともありますよね。
今回はそんな子供の「どうして?」「なぜ?」について解説していきます。

どうして?なぜ?の原因

どうして?なぜ?を繰り返す時期を心理学では「質問期」と呼びます。
1~2歳ごろに名前を知りたがる「命名期」と呼ばれる時期がありますが、質問期はその次の段階に当たり、「物事の意味や原因を知りたがる時期」とも言えます。
これは成長の過程で、子供が物事をより深く理解しようとしていることでもあります。

この時期にしっかり子供の質問に答えてあげることで、知的好奇心は刺激され、思考力や想像力がはぐくまれ、「知ることの楽しさ」を伸ばしてあげることが出来る、大切な時期でもあります。

質問期は何歳から?

質問期は個人差はありますが、大体2~6歳ごろに見られます。
脳神経の発達時期に関係していると言われており、6歳までに約90%脳神経が発達するされているため、好奇心を育て、知ることの喜びを感じ、学習意欲へと繋がったりする時期でもあると言えます。

質問期にしてあげたい4つの対応

子供の今後につながる大事な質問期ですが、親としてどのように対応すればよいのか気になりますよね。
基本的には子供の疑問に寄り添った対応を心がけていればよいのですが、その中でもぜひ実践してほしい4つの対応をご紹介します。

わかる内容はできるだけその場で答える

子供からの質問があったときに答えてあげることは、自然と行っていると思いますが、その対応が子供にとって本当に大切なんです。
子供が質問したときは、子供は「その時」に知りたがっているため、面倒くさがらずにその場で答えてあげてください。
後回しにしてしまうとそのことに関する興味や関心、好奇心が薄れてしまうため、子どもが好奇心を持っている瞬間を逃さずに、その場で答えてあげることが、知的好奇心を育てるうえでとても重要です。

わかりやすい言葉を使ってあげる

子供の質問に答えてあげる際に、難しく子供が理解できない言葉を使用しても、意味がありません。
ついつい大人に説明するような言葉してしまうこともあるかと思いますが、子供の年齢に合わせて、擬音語や擬態語を混ぜて、子供の反応を見ながらわかりやすい言葉を使ってあげましょう

一緒に調べる

子供の質問に答えられない場合もあるかと思います。
そんな時は「一緒に調べてみよう」と声をかけてあげてください。
スマートフォンや図鑑などで一緒に調べながら子供に説明してあげましょう。
調べるとわかるという経験は、疑問やわからないことがあったとき、自分で調べて解決する力にもなります

子供に質問をしてみる

子供からの質問にすぐに答えてしまうのではなく、「どう思う?」「なんでだと思う?」と反対に質問をしてみましょう
子供の回答に共感を示しつつ、あっていた場合にはよく褒めてあげ、間違っていた場合には「こんな考え方もある」といったように答えを示してあげると、子供の思考力を育てるのに役立ちます。

質問期にやってはいけない4つの対応

急に来る子供の質問にいつだって丁寧に、その場で答えられるわけではありません。
忙しかったり、時間が押していたり、イライラしていたり状況が悪いシーンは多々あります。
そんな時でも絶対に避けるべき、やっていけない4つの対応についてご紹介します。

質問に答えない・無視する

忙しい時に何度も質問されたりするとついつい「静かにして!」や「さっき言ったでしょ!」など子供の質問を拒否する言動や、聞こえないふりをするなどしてしまうことがあるかもしれません。
これは子供の好奇心や学習意欲、知る楽しさを奪ってしまいかねません
時間がない時やその場で回答できないときは「今忙しいからあとで答えるね」や「今はわからないからあとで一緒に調べてみようか」など子供に寄り添った対応をしてあげてください。

ちゃんと答えない

子供からの質問を適当にあしらったり、雑な回答をするなど質問に対していかにも「面倒くさい」態度をとってしまうのも問題です。
適当に答えられたり、面倒だと子供に伝わってしまうと、子供は質問をすることをあきらめたり、悪いことだと認識してしまうことがあります。
そうすることで今後、家以外でもわからないことを質問することが出来なくなってしまうため、とくに学習面で大きな支障が出る場合があります。

質問を否定する

映画や創作物でたまに見かける「馬鹿な質問をするな」などのセリフですが、現実世界で子供にそんなことをすれば子供も不快に思うだけでなく、「質問するのは恥ずかしいことなんだ」などの間違った認識になってしまいます
その他にも「そんなこともわからないの?」「馬鹿なんじゃないの?」「そんなことは知らなくていい」など子供と真摯に向き合わず馬鹿にしたり、否定したりする態度も同様に大きな問題です。
子供はユニークな質問をしたり、答えにくい質問だったりなどありますが、その場合でも否定したり馬鹿にしたりせず、しっかり向き合ってあげてください。

先回りして回答してしまう

意外とありがちなNG対応として、子供が質問を言い終える前に先回りして回答してしまったり、質問が来るのを想定して回答してしまうことがあります。
子供が質問の内容を頭の中で自分なりに整理し、まとめて言葉にすることは、思考力や表現力を養ううえでとても重要です。
幼い子供が自分で言葉にすると躓いたり、どもったり、内容にまとまりがなかったりすることがあり、親としては「こういうことが言いたいのかな?」と先回りしてしまいがちですが、子供がしっかり言葉にできるように待ってあげたり、「もう一度教えて?」や「これが知りたいの?」など子供に寄り添う対応をしてあげてください。

まとめ

子供の「どうして?」「なぜ?」の質問攻めって忙しい時にもお構いなしで来るので、悩みの種になりがちですよね。
筆者も子供の質問に毎回しっかり答えられているかと言うと、そんなことはありませんでした。
今回の内容を調べて実践してみると、子供が知ったいろいろなことを教えてくれたり、質問の回数が増えたり、子供と一緒にいろいろなことを調べる時間を作るなど、子供とのコミュニケーションの機会や選択肢が増えてきたように感じます。
もしも「子供とどのように接していいかわからない」とお悩みの場合は、質問に答えたり一緒に調べるというのもいいかもしれません。

笑ってしまうような質問から、答えにくい質問など本当に多岐にわたる子供の質問ですが、NG対応は絶対に避けて、余裕があれば一番良い対応をしてあげて、難しい時は「後で一緒に調べよう」というだけでも、子供の好奇心や知る楽しさを損ないにくいので、ぜひ皆さんも試してみてください。