子育て中の皆さんお疲れ様です。
子供を褒めるとき、子供を叱るときどんな言葉で伝えていますか?
「○○を頑張っていたね」「○○しなさい」など、主語が「あなた」になる言葉を使っていませんか。
「○○しているところに感動した」「○○されると悲しい」など主語が「私」になる言葉を使って、子供たちに伝えると、子供が考え自発的に行動してくれるようになります。
今回は家庭でも使えるコーチングのテクニックとして、「Iメッセージ」を解説していきます。
目次
Iメッセージってなに?
「私」を主語にした承認の声掛けをIメッセージと呼んでいます。
子供を評価したり指示をするような言葉とは違い、子供の言動や考えなどについて「私は○○のように感じた」といったように、子供を主語にせずに伝えることで子供は「こうすると相手はこう感じるのか、ならこうしてみよう」など自発的に考え行動していきます。
子供を主語にすると子供が「こうしなければ認められない」とプレッシャーに感じることもあるため、それを避け子供自身が考えて行動を顧みることもできます。
Iメッセージは、承認つまり子供を認めて褒めるなどのほかにも、叱るときにも使えるテクニックです。
Iメッセージのメリット
Iメッセージでは「私は~と思う」という自身が感じた私見を伝えます。
子供を評価や批判したり、行動を制限するなどのニュアンスは含まれません。
「私は○○をしてくれると嬉しい」、「私は○○だと思うな」といった形式ですので、子供の言動や考えを尊重しながら自分の意思や考えを伝えることが出来るため、安心感を覚えやすく、子供も委縮したり顔色をうかがうことも少なくなるため、関係も良好になりやすくなります。
Iメッセージのデメリット
子供との日常会話がすべてIメッセージを伝えただけでは、子供も対応に困る場合も出てきます。
Iメッセージは「回りくどい言い方」とも言え、何かをお願いするときなどに自分の意図が十分に伝わらなかったり、具体的にどのように対応していいかわからなかったりする可能性もあります。
例えば、料理を手伝ってもらう場面や交通ルールなどを伝えるときなど、明確に伝えなけばリスクが大きい場面や手順がはっきりしていることを伝える場面では、Iメッセージは不向きとなり、状況に合わせて使い分けることが大切です。
Iメッセージの使い方
今回はIメッセージの「声掛け」を中心に解説していますが、実はIメッセージは声掛けの方法だけではありません。
Iメッセージには段階があり、「声色や表情」→「言葉」といったように段階を踏みますが、それでも伝わらない場合にはYouメッセージを使いより具体的に子供へ伝えます。
STEP1.声色と表情
最初の段階として「声色と表情」を変えることで子供に感情を伝えてみましょう。
約3割の人は、言葉を使わない声色と表情でのIメッセージだけでも気が付いてくれると言われています。
やり過ぎてしまったり、わざとらしくなってしまうと子供にも演技だと思われてしまい、逆効果になってしまうため、注意が必要です。
また、子供は察する力が大人よりも発達していないため、伝わりづらい場合もあります。
この方法で子供に伝わらない場合は、次の「言葉で伝える」方法に早めに移行しましょう。
STEP2.言葉で伝える
子供の考えや言動に「私は~と思う」といったように、「私」がどう感じているのかを明確に子供に伝えます。
自分の考えや感情を「私」という主語を使った言葉にすることで、子供は相手が何を感じるのかを具体的にわかり、どうすればいいのかを考え行動するようになります。
声色や表情のみよりも直接的に伝えることができ、気が付いてもらいやすくなります。
この方法で約7割の人に伝わるとされていますが、これでも伝わらない場合は次の「Youメッセージ」を使いましょう。
STEP3.Youメッセージ
Youメッセージは「あなた」を主語にした言葉で、例えば「○○を頑張ったね」「○○をしてほしい」「○○をしちゃいけない」などもYouメッセージです。
普段子供たちに何かをお願いしたり、褒めたり、叱ったりなどでよく使いますが、子供に具体的な指示を出したり、ケガなどの大きなリスクがあるときに明確な説明をする方法に向いています。
Iメッセージでも子供に意図が伝わらない場合、Youメッセージで具体的に伝えると子供も理解しやすくなりますが、Youメッセージ直接的に内容を伝えるためキツイ言い方にならないように、注意が必要です。
Iメッセージを活用できる場面
Iメッセージを活用できる場面多岐にわたりますが、ここでは特におススメの使い方を紹介していきます。
承認・褒める
子供を承認するとは、子供の言動や考えを認めていること伝えてあげることで、褒める時にも使うことが出来ます。
普段であれば「○○を頑張っていたね」「練習したことができたね」と伝えることが多いかと思いますが、Iメッセージを使うと「感動したよ」「私もうれしかったよ」など、ママやパパがどう思ったのかどを伝えてあげましょう
そうすることで、子供たちは「どうすれば感動するのか」「何をしたらうれしかったのか」を自分で考えるようになります。
子供がやったことに対して、結果だけではなくプロセスも認めて褒めることで、子供の考える力を伸ばすことが出来ますが、そこにIメッセージを加えることで「こうしなければ認められない」というプレッシャーをより軽減することが出来ます。
また、結果が成功でなかったとしても、Iメッセージを使うことで「挑戦している姿に感動した」といったように、子供に声をかけやすくなります。
叱る
子供を叱るときに怒鳴りそうになってしまった時は、深呼吸や子供を抱きしめるなどして一旦落ち着き、「○○がしたかったんだよね」といったようにまずは子供の気持ちを受け止めたうえで、Iメッセージを使い「ママ(パパ)は○○されると悲しい」といったように考えや要求を伝えることで、子供も相手の気持ちを考えやすくなります。
子供を怒鳴るのはよくないことだとわかっていても、子供が言うことを聞かなかったり、反抗してくるなどで、つい怒鳴ってしまった経験は親であれば多くの人があると思います。
怒鳴ることで子供たちは委縮し精神的にも肉体的も負荷がかかるのはもちろんですが、「怖いから、怒られたくないから」という思考で行動するようになってしまいます。
この思考の危ないところは、見ていないところで同じことを繰り返したり、隠すのがうまくなり大きなトラブルに発展する、怒鳴り声に慣れてしまえば反抗したりするようにもなったりもしますので、一旦落ち着いてからIメッセージを活用するようにしてください。
お願いを聞いてほしい時
走り回らないでほしい、おもちゃを大切に扱ってほしい場面など、子供に何かお願いしたいときにもIメッセージは有効です。
子供にお願いをしたときに、適当に流されたり、聞いてもらえなかったりすると、きつい言い方をしてしまったり、諦めてしまう場合もあるかもしれません。
子供にお願いをするときに「何をしてほしいのか」「何をしてほしくないのか」「やめてほしいのか」などお願いの内容を明確にします。
お願いの内容にIメッセージを織り交ぜながらお願いすることで、子供は「○○をしてもらうと嬉しいんだ」「○○をされると悲しいんだ」と行動の結果、相手がどのような感情を持つのか具体的に知ることが出来ます。
子供が話を聞いてくれやすくなる方法を解説していますので、合わせてIメッセージも活用してみると、非常に効果が上がりますので是非試してみてください。
▶【困っている人必見】子供が話を聞いてくれない理由と解決方法【就学前まで】
まとめ
Iメッセージはママやパパがどう感じるのかを子供に伝えることで、子供に考えてもらいやすくするための手法です。
その特性上、プレッシャーや制限、評価を含まないのでより子供が自分で判断して自由な発想を生んでいきます。
日本の学校では基本的にYouメッセージを使用しているため、周りの大人を観察してみるとIメッセージが日本に浸透していないことがわかります。
もちろんYouメッセージも有効で必要なことではありますが、それだけでは自分で判断できずに指示を待つようになってしまったり、自己肯定感が低く自分からアイデアを出すことが苦手になってしまう可能性もあるため、子供を褒めるとき、叱るとき、応援するとき、慰めるときに家庭でIメッセージを活用してみてください。