子育て中の皆さんお疲れ様です。
最近お子さんとの時間が減っていたり、子供がママパパの注意を引こうとしているなど愛情不足のサインが出ていたりしませんか。
愛情不足を解消したいけど、愛情表現の方法がわからなかったり、かけられる時間がどうしても少なくなっている方向けに、今回は子供に伝わりやすい愛情表現の方法を紹介します。
目次
愛情表現はどうして大切?
ママやパパが子供への愛情表現をしないことで、子供が愛情を感じられなくなると不安やストレスを感じたり、自己肯定感が低くなるなどの心理的な影響や人間関係の構築が難しくなる、脳の発達に影響が出るなど子供にとって非常に大きな問題が発生します。
また、上記の内容から来るトラブルなどで家庭にも影響が出てしまいますし、大人になったときにも子供のころの愛情不足により、社会人生活やパートナーとの私生活などにも悪影響を及ぼす場合があります。
そうならないためにも、ママやパパの愛情表現は非常に重要となります。
愛情不足のサインは下記を参考にしてみてください。
▶【役立つ子育て知識】愛情不足ってなに?愛情不足のサインと原因
効果的な愛情表現の方法
1. 言葉で愛情を伝える
まずは素直に言葉で伝えてみましょう。
「大好き」「がんばっているね」など子供を愛していること、ちゃんと見ていること、認めていることを言葉にするのは気恥ずかしいかもしれませんが、まっすぐな言葉は子供に直接響くので、本当におススメです。
ポジティブな言葉が子供の脳に与える影響は非常に大きく、研究でも認められています。
- ハーバード大学の研究では、親のポジティブな言葉が子供の脳の発達を促すことが明らかになっています(Harvard Center on the Developing Child, 2015)。
- 「愛してるよ」「大好き」などの肯定的な言葉は、脳内のオキシトシン(愛情ホルモン)を増加させ、安心感をもたらすことが示されています(Gordon et al., 2010)。
ポイント
「○○のことが大好きだよ」「○○がいてくれて嬉しい」「○○をがんばったね」など子供の名前を呼んだり、具体的に伝えることがポイントです。
漠然とした言葉よりも具体的な言葉の方が、子供にも愛情が伝わりやすい傾向にあります。
2. スキンシップ
愛情表現をする際にはスキンシップが非常に有効です。
抱きしめるだけでも子供は安心感を感じたり、ストレス軽減にもつながります。
スキンシップがストレスを和らげるのは科学的にも証明されており、愛情不足だけではなくても子供が悩みを抱えている際にも使える方法なので、ぜひ取り入れてください。
- スキンシップ(ハグや手をつなぐ)は、コルチゾール(ストレスホルモン)を減少させ、オキシトシンを増やすことが分かっています(Feldman et al., 2010)。
- 母親や父親が子供を抱きしめることで、子供の心拍数が落ち着き、安心感が生まれることが神経科学の研究で証明されています(Uvnas-Moberg, 2003)。
ポイント
1日1回以上抱きしめてあげるのを習慣にすると子供の情緒が安定しやすいので、朝起きた時や出かける前、夜寝る前などタイミングを決めて実践することをおススメします。
3. 子供の話をしっかり聞く
子供が何か話しかけてきたときに適当な返事をしたり、聞き流したりしていませんか。
ママやパパにとっては些細な会話でも、子供にとっては愛情を確かめる方法でもあるため、子供の話をしっかり聞いてあげることも愛情表現につながります。
また、ママやパパとの会話が子供の脳の発達を促すという研究結果もあるため、しっかり話を聞いてあげることは愛情表現以外にも子供にとってはとても大切なのです。
- 親が子供の話に積極的に耳を傾けると、言語能力や感情調整能力が向上する(Hirsh-Pasek et al., 2015)。
- 「共感的に聞くこと」が前頭前野(感情のコントロールをする脳の部位)を発達させ、情緒の安定につながる(Siegel & Bryson, 2012)。
ポイント
子供が話しているときに目を見て頷きながら聞いてあげると、子供は「真剣に聞いてくれている」と感じます。
また、「それは悲しかったんだね」「嬉しかったんだね」など子供の感情を言葉で受け止めてあげると、子供は安心するのでおススメです。
4. 一緒に過ごす時間を増やす
最近では共働きが多いため、子供との時間を増やすのは難しいかもしれませんが、例えば寝る前に30分だけでも子供とスキンシップをしたり、お話や絵本を読む時間を作るなど、子供だけに集中する時間を作ってあげる工夫をしましょう。
また、夕ご飯だけはママやパパのどちらかと、必ず一緒に食べるなどの方法も効果的です。
これは「愛着理論」または「アタッチメント理論」としても提唱されています。
- ボウルビィ(Bowlby, 1969)の愛着理論によると、親との安定した関係が築かれると、子供は将来の人間関係でも安心感を持ちやすくなる。
- 「一緒に遊ぶ」「ご飯を食べる」などの時間を増やすことで、子供は親の愛情を感じやすくなる(Ainsworth, 1978)。
ポイント
日々の忙しい時間の中でも、ご飯やお風呂、寝る前の時間など短時間でもいいので毎日「親子だけの時間」を作ってあげましょう。
時間が必要な遊びなどは休日に回して、短時間でも子供と過ごせる工夫をしてあげると、子供は愛情を感じやすくなります。
5. ルーティンを作る
愛情不足の改善には、時間をかけて愛情表現をしていくことが重要ですが、愛情表現を毎日のルーティンに組み込むと、愛情不足の改善に役立ちます。
また、直接的な愛情表現ではありませんが、愛情不足により子供の情緒が不安定だと感じた時には、毎日のルーティンを作ると子供の情緒が安定していきます。
- 毎日のルーティンがあると、子供の脳が安心し、ストレスが軽減される(Evans & Wachs, 2010)。
- 決まった時間に寝る・起きる・ご飯を食べる習慣を作ることで、不安を減らし、愛着形成を助ける(Spagnola & Fiese, 2007)。
ポイント
「おはようのハグ」「寝る前に一緒に本を読む」など、毎日の習慣に組み込むと自然に愛情表現を継続することが出来ます。
6. 手紙やメモでサプライズ
毎日時間がなくて子供への愛情表現が難しいという方も多いと思います。
そこで、手紙やメモにメッセージを残して子供へのサプライズをしてみましょう。
簡単な一言でもいいので事前に用意して、子供の目につくところに置いておくだけでも子供への愛情は伝わります。
研究でも「ポジティブな驚きが幸福感を高める」とされています。
- 小さな驚き(サプライズ)は、ドーパミンを活性化し、子供の幸福感を高める(Kringelbach & Berridge, 2010)。
- 手紙やメモでの愛情表現は、言葉だけでなく、視覚的・記憶的にも愛情を強く印象付ける(McEwen & Morrison, 2013)。
ポイント
お弁当に小さなメモを入れる、「今日も頑張ったね!」と机の上にメモを残す、トイレのドアにメモを張るなど子供の目につくようにしてあげると、子供もサプライズを楽しめます。
7. 失敗を責めず、受け止める
愛情表現は会話の中からも生まれます。
子供が何かを失敗したときに責めずに過程を褒めて、「失敗しても大丈夫」という意識が持てるような声掛けをしてあげることで、子供の自己肯定感が高まり、愛情を感じやすくなります。
自己肯定感が低いと子供自身も愛情不足と感じやすくなってしまうため、失敗したときの対応は非常に重要です。
研究でも「失敗への対応が子供の自己肯定感を左右する」とも言われており、ママやパパとの会話や対応が自己肯定感に及ぼす影響は大きいと言えます。
- 「失敗しても大丈夫」と伝えることで、子供の自己肯定感が高まり、挑戦する力が育つ(Dweck, 2006)。
- 親が「努力を褒める」ことで、子供の脳が新しい学習に前向きになる(Moser et al., 2011)。
ポイント
「失敗してもやり直せるよ」「頑張ったことが大事だよ」と声をかけるなど、失敗を責めずに過程を褒めて、次につなげられるような対応をしてあげましょう。
声掛けには下記を参考にしてみてください。
▶【チャイルドコーチが教える】子供が失敗を怖がらずに挑戦できるようになる声掛けのコツ
効果的な愛情表現の早見表
今回紹介した愛情表現の方法と科学的根拠をまとめました。
愛情不足を感じた時だけではなく、科学的に認められている子供への良い効果を取り入れたいときにも使えますので、ぜひお家でも取り入れてみてください。
方法 | 効果 | ポイント |
---|---|---|
言葉で伝える | ポジティブな言葉が脳を育てる | 具体的に褒める |
スキンシップ | オキシトシン増加、ストレス軽減 | 毎日ハグをする |
しっかり話を聞く | 感情調整能力が向上 | 共感しながら聞く |
一緒に過ごす時間を増やす | 安定した愛着が形成される | 短時間でも親子の時間を作る |
ルーティンを作る | 情緒の安定につながる | 決まった習慣で愛情を示す |
小さなサプライズ | ドーパミン活性化で幸福感UP | メモや手紙を活用する |
失敗を責めない | 挑戦する力が育つ | 努力や成長を褒める |
まとめ
愛情不足の解決方法は「言葉」「スキンシップ」「時間」の要素が非常に大きいのがわかります。
「忙しいから」「大変だから」「子供は理解してくれている」などの理由で子供への愛情表現を避けてしまうのは、子供への影響を考えると非常に危険です。
毎日10分だけでもいいので子供に向き合う時間を作ったり、食事やお風呂などのタスクの中に組み込んでしまうなど、毎日の習慣にできるようにしていきたいですね。
子供にとってママやパパの代わりは誰もいません。
それはママやパパにとっても同じで、代わりの利かない存在だからこそ後悔する前に、たっぷり愛情を注いであげましょう。