子育て中の皆さんお疲れ様です。
子供が何か間違えをしたとき、子供を叱るときなどに「何度言えばわかるの!」と言っていませんか?
子供がいるママパパはこの言葉を言いたくなる気持ち、よくわかると思います。
何度も同じことで注意をしなければならない時などもあると思いますが、実はこの言葉は非常に危険です。
今回は「何度言えばわかるの!」の言葉の危険性について解説していきます。
目次
リスク
「何度言えばわかるの!」と言われて、大人であってもうれしい人はいないでしょう。
委縮してしまう人も、ひどく落ち込む人も反応は様々ですが、基本的にマイナス感情になってしまうのは子供も同じです。
では、子供たちにどんな影響があるのか見てみましょう。
自己肯定感が下がる
「何度言えばわかるの!」という言葉は、子供を否定して自己肯定感を著しく下げてしまいます。
「どうして自分はダメなんだろう」「何をやってもだめなんだ」など子供は思い込んでしまいます。
子供たちの「自己肯定感」はそのまま自信にもつながるため、自分で目標を立てたり努力をすることをやめてしまうかもしれません。
新しいことへの挑戦を怖がり、安心できるところに依存していく場合もあります。
安心を得られるところに依存しやすくなる
一概にこの言葉だけが原因ではありませんが、何度も否定され続けると、子供は優しくしてくれる人や場所に依存しやすくなります。
例えば学校や友達などに依存してしまう場合、クラス替えや進級などで安心できる場所がなくなると不登校になってしまったり、友達に非行に誘われれば簡単に乗ってしまうなど、自分を認めて優しくしてくれるところに簡単に流れてしまう場合があります。
クセになってしまう
こちらはママやパパ側のお話ですが、「何度言ったらわかる」を使っているとクセになってしまい、叱るときの常套句になる可能性があります。
子供の自己肯定感が下がるこの言い回しですが、リスクがあるのにも関わらずクセになってしまうと負の連鎖に陥ってしまう可能性があります。
原因と解決方法
よく「何度言えばわかるの!」と言ってしまっている場合、何かしらの原因があるはずです。
ここではよくある、原因となる理由と解決方法を紹介します。
注意を自分に向けたい
子供は自分に注目してもらいたくて、ワザと叱られるようなことする場合があります。
これは「試し行動」と言って、子供がママやパパの愛情を確かめようとして、ワザと失敗してみたり、泣いてみたり、いたずらなどをしてママやパパの気を引く行動をします。
もしかしたら、何度も同じ失敗をしている場合、子供はママやパパの気を引くための「試し行動」をしている可能性があります。
怒られたとしても「愛情確認」ができることで、その子にとっては「良い結果」となるため、何度も同じ行動が繰り返されるようになってしまいます。
また、この試し行動は、弟や妹が出来ると強くでやすいため、子供の環境も原因となります。
解決方法
このケースの場合は「叱られることで自分を見てくれる」となり、これが子供にとっての「良い結果」になってしまっているので、叱ったとしても効果はありません。
「愛情確認」の「試し行動」の場合は、ママやパパが子供のための時間を増やすことが効果的です。
「叱られるようなことをしなくてもしっかり見ていてくれる」という安心感を子供が実感できるようになれば徐々に改善されていきます。
一緒に遊んであげたり、絵本を読んであげる、寝る前にハグをするなど、しっかり時間を確保してあげるのが理想的ですが、何かを一緒にやるほどの時間がない場合は、時折子供と目が合うように子供の方を見る頻度を増やしてあげるだけでも効果があります。
その際に微笑んだり、声だけでもかけるなどをプラスしてあげるのも効果的です。
普段の行動を少し変えるだけで、子供は愛情をしっかり受け取ってくれて、試し行動も減っていきます。
コミュニケーションのミス
実は多く場合、「子供も理解しているはず」という思い込みからきている場合があり、言葉によるコミュニケーションのミスが起こっている可能性があります。
「メーラビヤンの法則」というのがあり、言語情報である言葉だけで相手に伝わるのは7%程度とされています。
残りの93%は表情や態度などによる視覚情報、話し方や声の調子などによる聴覚情報とされており、非言語によるコミュニケーションも高い割合を占めています。
そのため、言葉だけで伝えたから大丈夫と思っているとコミュニケーションのミスが起こりやすくなります。
子供には無限の可能性がありますが、それは能力や発達が成長途中であることにも起因しています。
そのため、ママやパパが伝えたつもりになっていても、子供からしてみれば「覚えられない、理解できない」となっているケースが考えられます。
解決方法
子供の年齢にあった言葉を選んで、具体的にどうしたらいいのかなど詳細まで話す、内容を子供がしっかり覚えているのか確認する、伝えた内容と異なるケースが起きた時に応用できるように伝えるなど、言葉のコミュニケーションだけでもやることは非常に多くなってしまいますが、これに加えて話し方や声の調子なども子供に合わせて変える必要があります。
といっても「さすがにそこまでは…」と思うママやパパも多いと思います。
大切なこと、繰り返してしまうとリスクがあることについては、紙に書き出すなどして可視化してしまいましょう。
そうすることにより、子供も何が理解できないのかを認識しやすくなり、子供との話し合いもより有意義なものになります。
それ以外にも「注意されたケースとは異なるケースの場合に応用がうまくいかなかった」「今回は他の要因でうまくできなかった」「コンディションが悪かった」など子供なりの事情があるはずです。
伝えることだけに注力するのではなく、子供の話もしっかりと聞きながらコミュニケーションを図りましょう。
どちらが悪いかという話ではありませんが、子供だけを悪者にしてしまう言葉をかけてしまう前に、子供にできなかった原因を考えてもらい、親子で改善できるように対応していければ理想的です。
「こうあるべき」という思い込み
「何度言えばわかるの」はママやパパが「こうあるべき」と考えていることを「裏切られた」という怒りの表出でもあります。
「本当にそうあるべきなのか」、「絶対にそうじゃないと許されないのか」一度考えてみてください。
もしかしたら、今の「こうあるべき」が子供への押しつけになってしまっていて、子供に合わない考えなのかもしれません。
時代や子供を取り巻く環境にそぐわない考えや、自分に厳しすぎる考えだったりする場合もあります。
自分では気が付いていなくても「こうあるべき」という思い込みがあるケースは少なくありません。
解決方法
自分で気が付きにくいこのケースでは、考え方の「点検」が必要です。
考えを点検する前に、色々な人に話を聞いてみたり、情報をネットで検索してみるなど、自分とは違った考え方や生き方を知っておくことが重要です。
自分の視野を広げてから点検をすることで、「こうあるべき」という思い込みに気が付きやすくなります。
そして、自問自答だけでなくパートナーとも情報を共有しながら、話し合うことをおススメします。
対応方針がブレないようにしておくことも必要ですが、パートナーの考えも知っておくとお互いに気が付かなかったことに気が付けます。
絶対にやってほしい対応
子供に「何度言えばわかるの」と言っている自分に気が付いたら、最初にまずやってほしいのは「子供の行動観察」です。
普段と違う行動の観察
まずは子供の行動がいつもと違っていないか、性格や人間関係に変化はないかなど違和感がないかよく観察してください。
今まで何度も言っていると試し行動が増えていたり、子供の自己肯定感が下がっている可能性があります。
普段できていたことが出来なくなった、表情が暗い、自己主張をしなくなった、友達付き合いが変わったなど普段の子供の行動に違和感を感じたらよく観察してください。
もしかしたら、子供からのSOSサインが隠れているかもしれません。
観察の結果、対処が必要な場合は学校や行政、カウンセラーなどにも相談しながら丁寧に対応をしてあげてください。
認めるための観察
次に子供なりに頑張っていることを見つけるための観察してください。
何度注意しても直してくれないと思っていることでも、子供なりに一生懸命頑張っていることがあるかもしれません。
そのことに気が付くことが出来れば、「何度言えばわかるの」という言葉を使わないコミュニケーションを図るきっかけになるかもしれません。
それ以外にも子供の褒めポイントを見つけるためにも、子供が好きなモノ、熱中していること、学校での様子、家でどのように過ごしているか、行動や表情などもよく観察してあげてください。
まとめ
「何度言ったらわかるの」と言ってしまう気持ちは、非常によくわかります。
ですが、この言葉は自分の感情を吐き出しているだけで、まったく建設的でないどころかマイナスな言葉です。
ましてや、子供は何度も失敗しながら徐々に成長していくのですから、この言葉は邪魔でしかないため、早めに改善していく必要があります。
筆者自身も耳が痛いですが、子供の行動の原因はママやパパの行動に影響を強く受けるため、子供を変えようとする前に自分が変わる必要があります。
もしかしたら、ストレス過多になっている場合も考えられるため、今回解説した内容で解決できない場合は、他の方法を探してみたり、パートナーやカウンセラーに相談してみるのもいいかもしれません。
育児はストレスが溜まることが多いですから、良い方向に発散できるようにしてみましょう。